舌の表面についている、白い汚れのようなもの。
これを『舌苔(ぜったい)』と呼びます。
皆さんの中にも、舌が白っぽくなっている方がいるのではないでしょうか?
この「舌苔」の正体や、「そもそも取るべき?取らなくてもいい?」など、舌苔に関する色々をご紹介します。
👅舌苔とは
健康な舌は薄いピンク色をしていて、潤った状態です。しかし、舌の表面に 白・黄色の苔状のものが付着していることがあります。これが舌苔です。舌苔は、舌にある『味蕾』という細かい突起の隙間に、細菌や食べ物の汚れ、お口の中の粘膜が剥がれたものなどが付着したものです。歯垢などと同様に細菌の塊になっている為、口臭の原因にもなります。
舌苔ができる原因
①.清掃不良
間食することが多い人や寝る前の歯磨きをサボり気味な人は清掃不良で舌苔が付着しやすくなります。
舌も歯同様、適切な清掃が必要なのです!
②.口腔内の乾燥
口呼吸をしている人や口を開けていることが多い人はいませんか?口腔内が乾燥すると、細菌が増殖し舌苔の原因となります。さらにそれだけでなく、付着した舌苔がこびりついて取れにくくなってしまいます。
③.だ液不足
過度なストレスが続いていたり日常で話す機会が多い人は、唾液の分泌量が少なく乾燥に繋がっているかもしれません。唾液には殺菌効果があり、食べかすや細菌を洗い流す役割があります。この大事な役割を担う唾液が少ないと、舌苔だけではなく虫歯等の原因にもなってしまいます。
④舌の位置
口を閉じたときに正常な位置に舌がない場合は、舌苔がつきやすくなります。口を閉じているときに通常は、舌は上あごについています。舌が上あごに擦れて汚れが落ち、正しい位置にあることで唾液が循環して、舌の表面の汚れが洗い流されます。舌の位置が下がっていることや舌の位置が正しい位置にない場合は、舌の表面は擦れることがなく、唾液も循環しにくくなるので、舌苔がつきやすくなります。
⑤.薬の影響
抗生物質やステロイドなどを長期間にわたって摂取すると、舌苔がつきやすくなることがあります。抗生物質などの影響によって口腔内の細菌の種類が変わってしまい、カンジダ菌の増殖や黒い舌苔が形成されることもあります。
舌苔のケア
舌苔は舌表面の舌乳頭に粘着性を持ち付着するため、水で流しただけでは除去できません。そこで、舌ブラシや柔らかい歯ブラシを寝かせて使用することが必要となります。
舌清掃を行うときは、舌の後方部分から手前に、「奥から手前」へかき出すように舌ブラシを動かして、除去した舌苔と舌苔に付着した細菌を口の外に出すことが大切です。また舌清掃後は、ガラガラうがいを行いましょう!しかし、1日に何回も舌清掃を行ったり、強い力で磨いたりすると、味蕾を傷つけてしまうため、注意が必要となります。また舌苔は1回の舌清掃では完全に除去できない場合もあるため、少しずつ除去していくことが大切です。

 
 
 


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